設備
血管撮影装置
けっかんさつえいそうち
血管撮影装置は、英語で「Angiography」略してAngioと呼ばれ、カテーテル治療に欠かせない装置です。
当院では「脳血管内治療」に力を入れており、導入されたことで患者さまの負担を軽減し、より安全で確かな治療を提供できるようになりました。
脳血管内治療の対象となる主な疾患は、①くも膜下出血、②脳梗塞、③脳動静脈奇形です。
定期アンギオ検査や脳血栓回収術も開始しています。これからも患者さまの健康と命を守れるよう、地域全体の脳卒中診療に貢献していきます。
対応機種:フィリップス Azurion 5 C20
MRIエムアールアイ
核磁気共鳴画像法
狭いところが苦手な患者さんからも、「思いのほかラクだった」とご評価いただいている当院のMRIは、ヘッドホンで音楽を聞きながら、目の前の映像を眺めつつリラックスして検査を受けることができます。
MRIは磁気を用いた検査法で、放射線は用いません。
また、造影剤を注入しなくても血管の病気の診断ができるという長所があります。
検査時間15~30分で詳細な画像が得られ、診断の精度が格段に上がります。
当院では2020年11月よりフィリップスの最新型1.5T MRI を稼働しています。
この機種は撮影時間が短く、撮影中の音が静かである一方、大病院のMRIにも引けをとらない高画質を得られるという特徴があります。
特に脳神経疾患、整形外科疾患における、確実な診断と適切な治療に一役買っています。
対応機種:フィリップス Ingenia Prodiva 1.5 T CX
検査中に映像を見られる設備:Ambient&Sensa Vue
CTシーティー
コンピュータ断層撮影
CTは放射線を用いる検査です。
撮影時間は短く、肺や腹部臓器の検査、出血や骨折の診断に優れています。
血管に造影剤を注入して検査を行えば、より正確に血管の病気の診断ができ、MRIと併用して効果を発揮する場合もあります。
当院では2020年9月より、キヤノンの80列CTを稼働しています。
この機種は非常に速いスピードの撮影が可能で、高度な血管造影検査を行えます。
また、設定によっては、数枚のレントゲン撮影よりも低い放射線の線量で、胸部CTの撮影ができるため、健康診断でも安心して利用できます。
脳動脈瘤や頸動脈狭窄症、下肢動脈閉塞症など、血管の病気の診断がより正確になります。
心臓冠動脈疾患についても近日中に実施予定です。
対応機種:キヤノン 80列マルチスライスCT Aquilion Prime SP/ I Edition
線量低減:AiCE という、AIのディープラーニングを利用した画像再構成技術を搭載。検査時間短縮と高画質を実現、CT検査における放射線量を低減します。
血圧脈波検査装置
けつあつみゃくはけんさそうち
血圧脈波検査は、動脈の硬化度(血管の老化度)や下肢血管の狭窄度などを知るために両手両足の血圧と心音を同時に計測する検査です(所要時間は約5分)。
上半身は薄着にして、ストッキングやソックスを脱いで行います。
当院では2020年12月にこれらを総合的に評価する血圧脈波検査装置としてフクダ電子のVaSera VS-3000を導入しました。
検査項目は、動脈硬化指標となるCAVI(心臓足首血管指数)、ABI(足関節上腕血圧比)など。
血管の硬さやつまり具合を診断し、動脈硬化の発症リスクを早期に発見、発症後の管理にも役立てます。
また特にABIは、末梢血管疾患発見に有用で、ひいては脳血管疾患、心血管疾患との合併症を発見することにもつながります。
なお、血圧脈波検査は生活習慣病予防にも有用な指標となるため、健康診断の一項目に加えるご希望も受けております。
対応機種:フクダ電子 VaSera VS-3000