リハビリテーションとは
リハビリテーションという言葉は、(re:再び habilis:適した)という語源からも、「再びできるようになる」や「再び自分らしく生きる」という意味をもちます。
サンテ溝上病院では、通院によるリハビリと入院によるリハビリを行なっています。
通院によるリハビリはさらに、医療保険を用いたリハビリ(外来リハビリ)と介護保険を用いたリハビリ(短時間通所リハビリ、デイケア)に分かれます。
リハビリテーションセンターについて
外光を取り入れた開放的なリハビリテーションセンターを2021年6月に建物1階に新設しました。
このリハビリテーションセンターでは、外来リハビリ、短時間通所リハビリ、入院患者さんのリハビリを行います。
通院によるリハビリ
医療保険を用いたリハビリ(外来リハビリ)では、脳卒中や神経筋疾患、整形外科疾患や、循環器をはじめ内科疾患など低下した身体機能を取り戻すためのリハビリを行います。
介護保険を用いたリハビリでは、加齢により低下した日常生活能力を維持、回復するためのリハビリを行います。
新設した「短時間通所リハビリ」は、リハビリのみを行いたい方、病院の外来リハビリの期限が終了となった方に適しています。
外来リハビリと短時間通所リハビリの違いについて(表)
外来リハビリ | 短時間通所リハ | |
---|---|---|
場所 | リハビリテーションセンター | |
対象者 | 脳血管疾患、運動器疾患、呼吸器疾患によってリハビリが必要と医師が判断した方 | 要介護被保険者 (要支援1・2、要介護1~5) |
期限 | 脳血管疾患:180日 運動器疾患:150日 呼吸器疾患: 90日 |
期限なし (ケアプランに基づく) |
1週間のリハビリ頻度 | 状態により週2~3回程度 | 要支援1:原則 週1回 要支援2:原則 週2回 要介護1~5:週1~5回 |
1回あたりのリハビリ時間 | 20~40分 | 約90分 (セルフトレーニングを含む) |
医師の診察 | 毎回 | 必要時 |
送迎 | なし | あり(希望者) |
外来リハビリ
特徴
- 退院後、または外来の診察後に医師の指示のもと、リハビリテーションを実施します。
- 病院内リハビリテーションセンターで、疾患に応じた時間のリハビリを行います。
- 疾患により、期限が決まっています(脳血管疾患180日、運動器疾患150日、廃用症候群120日、心大血管150日、呼吸器90日)。
- 毎回医師の診察が必要です。
- 期限が切れた場合は、条件により短時間通所リハビリに移行することも可能です。
対象
リハビリの対象疾患の診断がつき、リハビリが必要と医師が判断した方
外来リハビリをご希望の方へ
医師の診察が必要です。
当院の整形外科、脳神経外科、脳血管内科、内科、外科の外来を受診してください。
⇒ 外来受診について
当院の外来リハビリは予約制となっています。予約方法は、以下の2通りです。
- 外来リハビリ実施時に次回予約。
- 電話による予約。
電話番号:0952-24-5251
外来リハビリ時間
平日 [午前] 9:00~12:00 / [午後] 13:30~17:30
土曜 [午前] 9:00~13:00 / [午後] 休み
日曜・祝日 休み(その他:都合により休みあり)
短時間通所リハビリ
特徴
- 介護保険を用いた約90分の短時間リハビリテーションです。
- 病院内リハビリテーションセンターでリハビリのみを行います。
対象
介護保険の認定を受けている方
このような方におすすめします
- 短時間でリハビリのみを行いたい(食事、入浴、レクレーションサービスなし)。
- 外来リハビリの期限が切れたがリハビリを続けたい。
- リハビリテーションセンターでのリハビリを外来リハビリのように続けたい。
- 退院したが、自宅での生活には不安がある。
短時間通所リハをご希望の方へ
電話番号:0952-20-0871
(サンテ溝上病院 通所リハビリテーション:担当 石井)
1日の流れ
来院 ⇒ バイタルチェック ⇒ 物理療法 ⇒ 運動療法 ⇒ バイタルチェック
利用料金※介護負担割合が1割の方
1ヶ月 | 利用時間 | 利用回数 | |
---|---|---|---|
要支援1 | 2,053円 | 1時間~ | 1回/週 |
要支援2 | 3,999円 | 1時間~ | 2回/週 |
要介護1~5の方
基本料金 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
---|---|---|---|---|---|
1~2時間 | 366円 | 395円 | 426円 | 455円 | 487円 |
入院によるリハビリ
回復期リハビリテーション病棟と急性期一般病棟でリハビリを行なっています。
急性期一般病棟(3階)
3階の急性期一般病棟は、緊急入院、予定手術や検査等の短期入院、回復期リハビリテーション対象外疾患の患者さんのための病棟です。
回復期リハビリテーション対象外疾患でも、疾患別リハビリテーションの該当病名があれば、3階病棟で充分なリハビリテーションを受けることができます。
回復期病棟リハビリテーションについては下記をクリック
リハビリテーションの内容の紹介
リハビリテーションの療法士には、それぞれの専門分野があります。
患者さんの病気や状態に合わせて、専門の療法士がチームでリハビリを行います。
スタッフ
- 理学療法士 21名
- 作業療法士 13名
- 言語聴覚士 4名
- 介護福祉士 2名
- 看護助手 1名
- 療法士の人数(2024年6月時点)
療法士の種類と仕事
理学療法士(PT)
理学療法士は、立ち上がる、起き上がる、歩く、寝返るなど、基本となる体の動作のリハビリテーションを行います。
平行棒を使っての歩行訓練、ベッドから起き上がる動作訓練などのリハビリテーションがあげられます。
作業療法士(OT)
作業療法士は、日常生活をスムーズに送るための応用的動作のリハビリテーションを行います。
応用動作とは「食事をする」「顔を洗う」「料理をする」「字を書く」など生活する上で必要な動作の事を指します。
理学療法士が体の大きな動きのリハビリテーションを行うことに対して、作業療法士は多くの場合、手の動作や指の細かい動作などのリハビリテーションを行います。
言語療法士(ST)
言語聴覚士は、話す、食べる、飲み込むといった行為に対し、専門的な支援や援助を行います。
言葉の訓練では、声を出す、スラスラと話すなどが難しい方に対して訓練を行います。声帯や唇、舌など運動機能の回復も行います。
飲み込みの訓練では、食事がうまく摂れない方の状態の把握、食事時の訓練を行い、口や舌の動かし方の指導や筋力負荷訓練を行うこともあります。
記憶の訓練では、会話が理解できない、記憶力が衰えた方に対して、図形のカードや積木などを用いて心理や知能の検査、会話訓練を行います。