数字で見る回復期リハビリテーション病棟(2024.04~2024.06)
回復期リハビリテーション
回復期リハビリテーションは、看護師やリハビリスタッフの配置人数・1日に受けられるリハビリの単位数・種類、重症患者の割合などによって、6段階の病棟基準に分けられます。
サンテ溝上病院は、最も高い病棟基準となる「回復期リハビリテーション病棟入院料1」を満たしており、質の高いリハビリテーションを患者さんとそのご家族に提供しています。
リハビリ単位数
患者1日当たりの平均実施時間
1単位:20分
※全国平均は6.29単位(2022年度回リハ病棟協会調査)
実績指数
短い入院期間でどれだけ日常生活能力を高められたかを評価するリハビリテーションの実績
効率の良いリハビリを行っている施設ほど実績指数は高くなります
※全国平均は48.5(2022年度回リハ病棟協会調査)
在宅復帰率
退院患者全体のうち“自宅”や“特養”等へ退院された方の割合
重症患者改善率
入院時に重症であった方が、退院時に症状が大きく改善した割合
重症度割合
入院時に評価した日常生活自立度(FIM)が55点以下の方の割合
疾患別患者割合と平均在院日数
疾患別 患者割合 |
平均 在院日数 |
|
---|---|---|
全体 | 100% | 58.5日 |
脳血管 | 68% | 61.5日 |
整形 | 32% | 52日 |
廃用 | 0% |
回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟では、脳血管疾患、大腿骨頸部骨折などの急性期治療後、各分野の専門職種がチームを組んで集中的な治療とリハビリテーションを実施します。
患者さん一人ひとりの状態に合わせた計画を立て、チームの各担当スタッフが、入院直後から寝たきりにならないよう起きる、食べる、歩く、トイレへ行く、お風呂に入るなどの日常生活への積極的な働きかけで改善を図り、家庭・社会への復帰を支援します。
回復期リハビリテーション対象疾患と入院期間上限日数
- 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後・手術後【150日】
- 高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷【180日】
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折または二肢以上の多発骨折の発症後または手術後の状態【90日】
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の神経・筋または靱帯損傷後【60日】
- 股関節または膝関節の置換術後【90日】
- 外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、発症後・手術後の状態【90日】
多職種によるチーム医療
医師・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療ソーシャルワーカー・管理栄養士など、患者さんに関わる全てのスタッフがチーム全員でリハビリを支援します。
365日のリハビリテーションの実施
リハビリは毎日の積み重ねが大切です。土曜・日曜・祝日にもリハビリを実施します。
生活に視点を置いたリハビリテーションの実施
ご自宅での生活をイメージして、起床から就寝に至る1日の生活の動作(食事、更衣、整容、トイレ、入浴の動作および移動)全ての改善をリハビリと位置付けています。
食事は可能な限り口から食べる
患者さんが安全かつ楽しく生活できるよう、食事は可能な限り経口摂取していただくように、専門職のチームアプローチによって、栄養摂取の方法を確立することに努めています。