脳卒中チーム

専門スタッフの力を結集し、
脳卒中患者さんの社会復帰を目指す
佐賀を含めた日本全体の高齢化が進んでいます。
こうした中、2000年にWHOが提言した“健康寿命”という言葉がますます重要性を帯びてきています。
つまり、ただ寿命を伸ばすだけでなく、健康に過ごせる時間をできるだけ長くしていくということです。
特に脳卒中は、寝たきりになる原因疾患の1位であり、健康寿命を延ばすためには脳卒中を予防・治療することが大変重要となってきます。
このような背景から2018年に脳卒中・循環器病対策基本法が制定、2020年には循環器病対策推進基本計画が閣議決定となり、血管に関連する病気の対策は国レベルで今後ますます進んでいくことになると思います。
こうした対策の一環として、一次脳卒中センター(Primary Stroke Center:PSC)が制度化されました。脳卒中の中でも患者の数が最も多い脳梗塞に対する血栓溶解療法(tPA静注療法)は概ね浸透しつつあります。
一方で、血栓溶解療法よりもさらに効果が高いとされる脳カテーテル(細い管)による脳血栓回収術については、まだ十分に行えているとはいえません。
サンテ溝上病院では、このような状況を踏まえたうえで、脳卒中指導医3名、脳血管内治療(脳カテーテル治療)専門医(指導医)2名、脳神経外科指導医2名の専門医師チームで、脳卒中の診断・治療に取り組んでいきます。
脳卒中医療には、専門医師のみならず多くの医療者の協力が必要です。循環器内科医、看護師、リハビリ療法士、薬剤師、栄養士、ソーシャル・ワーカー等病院全体で良質な脳卒中医療を提供いたします。それが、「サンテ溝上病院・脳卒中チーム」です。
最新の脳卒中診断・治療をぜひお近くで。
身近な血栓溶解・血栓回収・脳血管内治療こそが、これから求められる医療です。
脳卒中チームを通じて、皆さまの健康寿命を伸ばすお手伝いができれば幸いです。
脳卒中チームは、全て日本脳卒中学会指導医
リハビリテーションセンター
リハビリテーションセンターでは入院患者さんのリハビリ、外来患者さんのリハビリを行っています。
健診センター
受診される方一人ひとりのご希望に合わせたコースで検査を行い、早期発見に努めます。
また病院併設の健診センターとしての特徴を生かし、早期治療につなげます。
特に脳ドックについては、脳外科専門が読影・診察を行い総合的に診断、結果の説明まで行います。
看護部

サンテ溝上病院は、脳卒中医療およびリハビリテーションを軸に、内科、整形外科、肛門外科ほか一般医療にも重点をおいて、地域医療に取り組んでいます。
「地域の皆さまの豊かな時間を守る」を目標に、特に中高年の患者さんには、「その人らしく健康に老いる」お手伝いを追求しています。
なかでも看護部では、患者さんやご家族が病気への不安を感じられる中、その心に寄り添いながら、その人らしく安心して受診し療養できるようにする看護を心がけています。
患者さんの生活の質を高めるために、医師、リハビリテーション・調剤のスタッフとの連絡を緊密にし、協力体制を強化してまいります。
私は、これまで19年間、他の急性期病院で脳疾患看護や救急看護を実践してきました。
今後もその経験を活かし、さらに技術と知識をアップデートしつつ、患者さんの命と人間性を尊重したあたたかい看護を提供します。
また、サンテ溝上病院の理念「ほこれる医療」を実践する看護専門職の人材育成に力を入れていく所存です。
患者さんにやさしく、丁寧な看護こそが、サンテ溝上病院看護部のほこりです。
医療法人 同愛会 サンテ溝上病院
看護部長 森 由美