脳の血管がつまる”脳梗塞”。

その原因は、動脈硬化や心臓の不整脈などによって起こることが多いとされます。

脳梗塞は一旦発症すると、適切な治療を施したとしても症状が治りにくいため、発症しないこと・再発しないことが大変重要です。

では、脳梗塞の原因はすべてはっきり確定診断がついて、適切な再発予防薬を開始できるのでしょうか。

実際の脳梗塞診療では診断がつくのは7割前後であり、残りの3割程度は原因不明と言われています(潜因性脳梗塞)1)

この原因不明な脳梗塞の隠れた原因としては、足の静脈血栓が心臓の隙間を通って流れてくるものや(奇異性脳塞栓)、脳の血管の根元にある大動脈の動脈硬化などが含まれると言われていますが、隠れた原因で最も多いのはやはり心房細動という心臓の不整脈だと言われています。

どうしてこの脳梗塞の原因の不整脈が見つかりにくいかというと、この心房細動という不整脈は出たり引っ込んだりすることに加えて、動悸などの症状もあったりなかったりします。そのため、通常の検査では見つからないことが少なくないからです。

 

この点を解決するために長時間心電図をとる検査機器があります(一週間ホルター心電図検査)。

特に体に負担をかけることなく、胸に薄いテープを貼るだけで一週間の心電図が取れる機械があり、様々な検査でも脳梗塞の原因が分からない方にはお勧めかつ必要な検査です。

テープは剥がれにくく、違和感がないソフトな素材ですので日常生活には影響が少なく、お風呂にも入れます。

 

これによって、正確な脳梗塞の原因がわかれば、正確な再発予防薬を決めることができ、可能な限り脳梗塞の再発率を下げることが可能になります。

当院でも原因不明の脳梗塞に対して随時検査を行っております。

これまで原因不明の脳梗塞と言われていてご不安がある方も、一度当院へご相談ください。

 

1) Hart RG, Diner HC, et al. Lancet Neurol 13; 429-38, 2014.