頭痛をともなうような脳卒中は、年齢が高い方にだけに起こるのでしょうか?

頭痛を起こす可能性が比較的高いのは、脳出血やくも膜下出血と呼ばれる出血性脳卒中と呼ばれるタイプです。
最新のデータではこれら出血性脳卒中のうち、実に4割が若年〜壮年層(65歳未満)で起きています。

若い方でも起こりうるのが脳卒中という時代になりつつあります。
頭痛でお困りの場合や、いつもと違う頭痛の時は早めに脳の検査をすることが大切でしょう。

そんななか、若年〜壮年層の方に起きやすく、頭痛のみの段階で診断して治療できれば、最悪の事態を回避できるのが「椎骨動脈解離」という病気です。
この病気は血管の “壁” が裂けることで、血管が詰まったり、膨らんで破裂したりする病気です。詰まることで脳梗塞を起こしたり、破裂することでくも膜下出血を起こしたりする前であれば、基本的には症状は頭痛のみです。

昔はただの頭痛ですまされていた病気ですが、今は動脈解離専用のMRI撮影をすることで診断できます。
早期診断がつかずに悪い方向にいくと、簡単に命を奪いかねない厄介な病気ですので、決してあなどってはいけません。

まさに、頭痛のみの段階でのMRI等による早期診断と適切な管理、適時の手術介入で、命の危険や後遺症を避けることができる可能性がある病気です。