『手塚夫妻の芸術作品』

当院の建築は、1996年、いまや世界的な建築家となられた手塚貴晴+由比夫妻の
日本の初期作品「副島病院」として建造されたものです。

一階のロビーは、海外の空港や美術館のごとく開放的な空間がひろがります。
晴れている日は明るく、曇りや雨の日は暗いです。
近くを走るクリークの水の光が、反射して健診センターの天井にうつり、キラキラと午前中の穏やかな
時間を演出します。
目の前のもみじは、毎年秋には休まず赤くなってくれて、四季の移り変わりを肌で感じることができます。
病室も壁一面のガラスで、空の色と、木の緑と穏やかな日差しを部屋から望むことができます。
この環境で患者さんは、病気の治療やリハビリテーションに励むことができます。

まさにこういうものを芸術と呼ぶのだと思います。
使用する人たちの機能面、利便性も配慮されていますが、それだけでは、この空間というのは作れません。

佐賀市の中心地の景観にも一躍かっていて、地域全体で守っていくべき作品だと思います。

このような作品の中で働けることを幸せにおもいます。

是非みなさま、病気じゃなくても、足をはこんでみてください。

病院広報誌「santé」vol.6より